クマとの遭遇!



旅行の目 的は、クマに会うこと!
そして、私たちは、クマに会える場所に向かって車を走らせていた。
クマに会える場所というのは、鮭の産卵場のある川沿いに作られたデッキ(展望台)。
そこから、鮭を獲るクマたちが見られるのだ。
宿からその場所までの道のほとんどは、両側に木が茂ていて、クネクネとしている。
 
小さなカーブを曲がったとき、前方に黒くて丸い動く物を発見!
なんと、道路をブラック・ベアが歩いていたのだ。
驚かせてはいけないので、私たちは車を止め、それ以上近づかずにいた。
(少しでも長く見ていたいので、逃げられるのもイヤだし…)

しばらく睨み合いのような状態が続き、ドキドキしていたが、
クマは私たちから遠ざかって行くように歩き始めた。
小雨が降る中、窓ガラスを開け、窓から身を乗り出し、写真を何枚か撮った。
ところが、クマはくるっと向きを変え、突然私たちの車の方に向かって歩き始めた。

窓から身を乗り出していた私は窓を閉め、その行動をじっと見つめていた。
一歩一歩近づいてくるクマ。
ドキドキする私たち。

「車の中って、本当に安全?!」
「クマと目を合わせちゃダメ?!」
「クマの一撃で、車の窓ガラスなんて、簡単に割れちゃう?!」
「車の中には、食べ物を入れてないし、大丈夫よね?!」

いろんな考えがグルグルと頭をよぎる。
クマは、歩みを止めるどころか、真っ直ぐにこちらに向かってきてる。
幸か不幸か、一台も車はこない。

『こっちに近づいてきたら怖いね…。』
なんて話をしていたが、クマが気になって目が離せない。
それでも、ふと運転席のMoeに目をやると…!

なんと窓を開け、クマをムービーに収めている。
クマまでの距離5m!
『窓は閉めた方がいいんじゃない?』
液晶の画面を見ていて、距離感が分からなかったのだろう。
Moeが急いで窓を閉めると、そのすぐ横をクマが通っていった。

きっと、窓ガラスが開いていてMoeが腕を伸ばせば触れるくらいの距離…。
そんな至近距離を通っていったクマは私の視界からは見えなくなってしまった。
『どこに行った?!』
少し焦った感じでMoeは私に聞いてきたが、助手席からは見えない。
『サイドミラー見たら?』
私はそうMoeにアドバイスした。
『うわー!車のニオイ嗅いでるよ〜!』
『ええっ!!!ホントにニオイ嗅いでるだけ???』
再び、私の頭の中をいろんな考えがグルグルし始めた。
 
「ガブッってタイヤ噛んだらパンクするよね?」
「パンクしたら、どこで修理するんだ〜?」
「いや、その前に、そこまでどうやって行く?」  
 
『行った…。』
Moeは少し安心したのか、落ち着いた声でそう言うと、
車の後ろから再びクマの姿が現れた。
その後ろ姿をしばらくぼーっと眺めていたが、
『ついて行く?』
そうMoeは言うと、車をUターンさせ、ゆっくりとクマの後を追った。
(もちろん、かなり距離をおいて…です。)

私たちは、クマのお尻を…その歩き方を見ながら、
『カワイイ〜!』を連発。
クマはあっちを見たり、こっちを見たりしながら、のんびり道路を歩いていた。
 
どれくらい経っただろうか…?
私たちの車の後ろからバスがやってきた。
その音に驚いたのか、クマは茂みの中に入っていってしまった。
私たちは道路の広い場所に車を止めると、
たった今、自分たちの目の前で起こったこと、思ったことを話しだした。
 
夢にまで見たクマとの遭遇。 
想像以上の至近距離での遭遇に、私たちは異常に興奮していた。
しばらくその場に車を止め、その余韻に浸っていた。
  
時間にして、どれくらいだったろうか?
多分、5〜10分くらいだったと思うが、間違いなく、
この時間がこの旅一番のエキサイティングな時間だった。 

このとき撮っていたムービーは、コチラで ご覧いただけます。


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