建設途中の宿で…



私たちは、HPでいくつもの宿を探し、いつもその中から選んで予約していた。
今回も、いくつかの宿の中から、キッチン付の宿を探し、予約した。

ところが、到着してビックリ!
なんと、建設中だったのだ!
窓には梯子が掛かっていて、壁には足場が組んであったのだ。

と言っても、私たちが泊まった部屋はもちろんキレイな部屋で、
キッチンもちゃんとしているし、バス・トイレもちゃんとしていた。
私たちは、この宿に4泊したが、至って快適な時間を過ごすことができた。

チェック・アウト当日は、早朝出発したかったので、
私たちは前日に、オーナーの所へ行き、支払いなどをしてもらうことにした。
支払いを済ませた私たちはオーナーと話をしているに、
建設中の建物の事を聞いてみた。

すると、デスクの裏の入り口から、建設中の建物の中に私たちを招き入れてくれた。
建設中と言っても、作業員は誰もいない。
話によると、オーナーが一人でコツコツと建てているらしい。

雪が多いから、太い梁を入れる予定であることなど、様々な話をしてくれた。
そして、オーナーは私たちに、様々な建材が置かれた場所を指差しながら、
「あっちにはキッチン。あそこにはカウンター。そっちにはくつろげるスペースを作るんだ。」
とこの空間がどうなるのかを説明してくれた。
「宿泊客に、キレイな景色を見ながら、美味しいコーヒーを飲んでもらうんだ。」
オーナーは本当に嬉しそうに話してくれた。 

きっと、ステキな空間になるんだろうな…そんなイメージが湧いてきた。

私がAmazonの空き箱を見つけ、Moeに「日本と同じ箱だよ(笑)」と言っているのを見て、
オーナーはこう説明してくれた。
「どこにいても、安く買うことができて、ココまで届けてくれるんだよ。」 
確かに、いわゆるホームセンターなんてモノはこの街にはない。
近くの大きな街と言っても、車で約400km(確か…)も走らなければならないし、
国境を越えなければならないし、国内で…となると、飛行機か船に乗って行くしかない。
そんな環境では、ネットで注文すれば手元に届く…なんて、本当に便利なんだろう。
いい時代だ…(笑)

窓の外に置いてある、ハチドリ用のエサ(砂糖水?)やり器(とでも言うのだろうか?)を指さし、
「ハチドリが来るの?」
とオーナーに聞いてみた。
オーナーの話によると、春にはエサを求めて何羽かのハチドリが飛んでくるらしい。
そして、建設中の建物の中にハチドリが入ってきたときの話をしてくれた。

どこからか、ハチドリが入ってきてしまい、外に出られなくなってしまったので、
つかまえて、逃がしてあげようとしたことがある…そんな話をしてくれた。
オーナーは、両手で何かを包み込むマネをして、その両手を私たちに見せながら、
「確かに持ってるんだけど、何もないんだよ!」(直訳すると…こんな感じ)
オーナーは、目を輝かせながら、そのセリフを何度も何度も繰り返した。

ハチドリがものすごく軽くて、手に持ってみても、その重さが分からないくらいだったのが、
きっと、ものすごく感動したんだろうな…そう思いながらMoeに目をやると、
鳩が豆鉄砲でもくらったかのような顔…本当にそんな表情をしていた。
おいおい、私でも今のは分かったぞ…(笑)と思いながら、Moeに説明。

そして話は、いつ完成するのかという話になり、
「またおいで…その宿泊費で新しい材料が買えるから、完成が早くなる(笑)」
とオーナーが笑って言った。
結局、完成はいつになるか分からないのだろう(笑)
そして、いつまでに…なんていう期日や時間にも縛られずにのんびりやっていくのだろう。
私も、そんな生活がしてみたいな…なんて思ったのでした。 

そして、Moeはオーナーの言葉に、
「完成したら、あそこでコーヒーを飲むために、また来るよ。」
そうこたえたのでした。

私は…と言うと、建設を手伝う代わりに、タダで宿に泊めてもらえないだろうか…?
そして、お休みの日には、クマや白頭ワシの写真を撮りに行く…。
そんなことを、いつまでも考えたりするのでした。



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