いつまでも…



私たちがアラスカのハイダーという小さな町に
初めて滞在したのは今から9年も前のことです
滞在中、宿のバーで宿のオーナーさんとお話しする機会がありました
全米オープンの準決勝があった夜のことでした

超ベテラン(?)選手となったアガシがバーのTVに映っていました
アメリカ人同士の対戦だったにもかかわらず
バーにいた人の応援はすべてアガシに向けられていました
結局フルセットの末にアガシが決勝進出を決め
試合後にはバー全体が妙な一体感に包まれていました
その時、私たちに声をかけてきてくれたのがオーナーさんでした

今年もバーが開いてたら行ってみる?なんて話をしていたのですが
残念ながらバーは開くことはありませんでした

宿のコインランドリーがずっとクローズになっていたので
オーナーの奥さんにランドリーを使いたいと伝えたところ
洗濯機が故障していて使えないのだと言われました

そこで、「オーナーが亡くなってからは、なかなかいろんなところが直せないの」と…
Moeが話を聞いたところ、オーナーは2年前にお亡くなりになったそうです

最初の滞在中に1度バーでお話したくらいで、
2回目の滞在時も見かけることがなかったので、
去年も見かけなかったけれど、特に気にもかけていなかったのです
バーが開いて飲みに行けばまた会えるかも?くらいに考えていました

チェックアウトの際に、奥さんはバーを開けてチェックアウト処理をしてくれました
(去年は宿の裏にある事務所のような場所でチェックアウト処理をしてくれました)

寂しげに「不便をかけてごめんなさいね」という奥さんに
私たちは、あの「アラスカの暑い夜?!」の話をしまし た

カウンターを指差し、
「この辺りで私たちはオーナーさんとお話しをしたんですよ」と話し始めました
全米オープンのアガシの試合を一緒に見て、
「部屋の電子レンジで温めて食べなさい」とマフィンを2個くれたことも話をしました
「あの人がマフィンを?」
と、なんだか思い出したように奥さんが笑ってくれました
「あの人らしいわ」とでも言いたげな感じでした

「またいつか戻ってきます」
Moeがそう言うと、「続けていたらね…」と奥さん…

いつも私たちのことを気遣ってくれた奥さん…
私たちはいつまでもお元気で宿を続けてくれることを願っています

今度は、日本が好きだと言ってくれたオーナーさんの話をしたいと思います
そして、今度は私たちがハイダーを大好きだと伝えたい…



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